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映画『プラダを着た悪魔』感想
| 監督 | デヴィッド・フランケル |
| 脚本 | アライン・ブロッシュ・マッケンナ(英語版) |
| 公開 | 2026年5月1日 |
| 上映時間 | 120分 |
ファッション雑誌『ランウェイ』で編集長を務める悪魔のようなミランダ・プリーストリーと、ミランダの元アシスタントであるアンドレア・サックス(以下、アンディ)。
かつてアシスタントに採用されたことで、厳格かつ完璧主義なミランダの元で奮闘する日々を送っていたアンディは、現在は報道記者として多忙な日々を送っていた。
ある日、ミランダとその右腕ナイジェルが雑誌存続の危機となっていることを知り、同雑誌編集部に特集エディターとして復帰する。同じくアシスタントであった同僚のエミリーとも再会するも、エミリーはラグジュアリーブランドの幹部として同雑誌存続の鍵を握る存在であった。
ファッション業界では大旋風が巻き起こる今、予想外の事態に変わっていく。
『プラダを着た悪魔2』Wikipediaより
1作目の完成度が高すぎるので、今作は「もしアンディ達が今の時代を生きていたら?」という二次創作を観ているような感覚で個人的にはかなり楽しめた。
この20年でメディアは急速に進化し、人々の価値観も変わった。そんな中、ファッション雑誌業界が置かれている厳しい現実と、長年最前線で業界を牽引してきたミランダが、その変化にどう向き合うのか—— 時代遅れの遺物 として退場してしまうのか!?という部分が印象的だった。
特に、ミランダが自分でコートを掛ける姿、会議中に自分の発言を気にする姿、エコノミークラスで飛行機に乗る姿、カフェテリアに呼び出される姿…… もう見ていられない。アンディ達と一緒に、こちらまでハラハラしながら見守る感覚だった。
作中には、いわゆるZ世代的な価値観を持つ人物もいて、ハラスメントへの配慮なども描かれていた。「こういう価値観の変化って日本だけの話じゃないんだな」と実感する。あと、オーナー陣はあくまで 金=ビジネス に興味があって、ファッションそのものへの情熱とは別方向を向いている感じがかなりリアルだった。どの業界でもそうだけど、その世界に熱意を持っている人がトップに立ってほしいよなぁ……と思ってしまう。
1作目では同僚だったアンディとエミリーが、それぞれ別の道で成長している姿を見られたのも嬉しかった。DIORを着こなすエミリー、本当に素敵。そして彼女の人間臭さには共感してしまう。
アン・ハサウェイ演じるアンディの、ころころ変わる表情のコミカルさも健在で、見ていて自然と笑顔になる。そしてやっぱり推せるのはナイジェル。縁の下の力持ち的存在だけど、彼の仕事に対するシビアな姿勢は本当にリスペクトしかない。
ガガ様を浴びることが出来て、それだけでも劇場で観るが価値あった。一般人には到底着こなせないレベルの洗練された衣装と、モデルさん達の美しさ、常に画面が華やか。視覚的にもかなり満足感が高い。
公開前に「アジア人差別では?」みたいな声をSNSで見かけていたけど、自分は実際そこまで気にならなかった。(もちろん、自分の視座が足りていない可能性もある)
ただ、制作側の意図なんて外側からは憶測でしか語れないし、仮に差別的だと感じる人がいたとしても、それは逆に その業界に存在するリアル が映画にも反映されている、という見方もできるんじゃないかと思った。ファッション業界を描く作品として、むしろ説得力に繋がっている部分もあるのでは、と個人的には感じた。だから「前情報だけで観るのやめた」は、ちょっと勿体ない気もする。
『プラダを着た悪魔』1作目は、新人アンディが鬼上司相手に奮闘する姿に、自分の新入社員時代を重ねたり、誰もが一度は経験するしんどさ に共感できるからこそ、多くの人に愛される作品になったんだと思う。
2は、その先の話。キャリアを積み重ね、時代も変わり、新しい壁にぶつかる大人達の物語。だからこそ、この作品にどれだけ親近感を持てるかは、人によってかなり変わる気がする。1と2を比較して賛否が分かれるのも、その辺りが大きいのかもしれない。
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