己の欲望に駆られたヴィクター・フランケンシュタインは、新たな生命の創造という挑戦に乗り出す。そして、その果てに誕生した「怪物」の存在が、人間とは何か、そして真のモンスターとは何かを問いかけることとなる。
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怪物のビジュアルに惹かれて、映画『フランケンシュタイン』見た。
切なく、悲しく、残酷で、狂気に満ちている。それなのに美しく、時には驚くほどあたたかい。単なるホラーではなく、「何をもって怪物とするのか?」を問い続ける作品だった。
人体解剖シーンは倫理観ゼロでかなりグロテスク。生命を創り出そうとする執念と傲慢さがむき出しで、生理的な嫌悪感と同時に目を逸らせない魅力もある。
そして怪物が目覚めた直後の動きが素晴らしい。ぎこちなく不自然で、まるで生まれたばかりの存在が無理やり世界に放り出されたような不気味さがある。ホラー的な怖さもあるのだけど、それ以上に痛々しくて切ない。
個人的に一番好きだったのは、盲目の老人と怪物の場面。見た目ではなく存在そのものと向き合ってくれる相手と出会い、怪物が森の妖精のように穏やかな時間を過ごす。短いシーンなのに、この作品のテーマが凝縮されていた気がする。
怪物のビジュアルも最高だった。異形で恐ろしいのに、どこか悲しさや人間らしさが滲んでいる。セットや演出も美しく、ゴシックホラーらしい陰鬱さと幻想的な雰囲気が最後まで心地良かった。
結局、この物語で一番恐ろしいのは怪物そのものではなく、人間の孤独や偏見、そして執着なのかもしれない。
見終わった後も「本当の怪物は誰だったのか」を考え続けてしまう、すごく好きな作品だった。