MAMIYA CULTURE LOG


劇場版『鬼滅の刃』無限城編(第一章 猗窩座再来)感想

1,003文字


映像美と戦闘シーンの迫力が期待以上で、満足度はかなり高かった。

特に無限城の作り込みが圧巻。専門的なことは全く分からないけれど、とんでもない技術の結晶なんだろうな…… それを劇場で観られただけでも、お金を払った価値を十分に感じる。

戦闘シーンの演出や構図も見事で、柱や鬼たちの強さが映像からバシバシ伝わってた。説得力がある。

そして、ひっそりと村田の評価も上がる。


前半 しのぶさん vs 童磨 の戦闘もかなり心を揺さぶられて、その時点ですでに相当なカロリー消費。しかし、それすら上書きするほど猗窩座の物語が濃かった。思わず泣きそうになった。自分の隣に座っていた小さい子がめちゃくちゃこっちをガン見していたので、ギリ涙を堪えられた。


煉獄さんと同様に、しのぶさんを見ていると、人間の儚さや刹那さ、ここまで積み上げてきたものが今この瞬間に失われてしまう惜しさがしんどくて、「お前も鬼にならないか?」と誘う鬼サイドの気持ちになる。声から伝わる静かな怒りや魂の震え…… 声優さんのプロフェッショナルな仕事ぶりが凄まじい。

そしてクライマックスは、どうしても猗窩座への同情心が強まった。彼に降りかかる理不尽さや報われなさに胸が痛む。環境や周囲の人間、自分ではどうすることもできない悲劇。生まれ変わったら、今度こそ幸せになってほしい。


2時間半の上映で、内容的にずっとクライマックス。普段ショート系の動画でドーパミン出してると思うと、長時間座りっぱなしでひとつの作品に没入する体験は貴重やなと。ただやっぱり途中トイレは行きたくなって最後まで堪えた。


小さい頃に見た『ONEPIECE』のアーロンが20年以上たって大人になった今も「なんか怖い」んだけど、今鬼滅を見ている小学生たちが数十年後「何となく鬼怖い……」みたいな感覚になるんだろうか。

MAMIYA CULTURE LOGをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む