映像美と戦闘シーンの迫力が期待以上で、満足度はかなり高かった。
特に無限城の作り込みが圧巻。「これホンマどうなってるんだ!?」と何度も思わされた。専門的なことは全く分からないけれど、とんでもない技術の結晶なんだろうな…… それを劇場で観られただけでも、お金を払った価値を十分に感じる。
戦闘シーンの演出や構図も見事で、柱や鬼たちの強さが映像からバシバシ伝わってた。説得力がある。炭治郎じゃなく、もはや炭治郎“さん”だわ……そして、ひっそりと村田の評価も上がる。
そして、ひっそりと村田の評価も上がる。
前半の しのぶさん vs 童磨 の戦闘もかなり心を揺さぶられて、その時点ですでに相当なカロリー消費。しかし、それすら上書きするほど猗窩座の物語が濃かった。思わず泣きそうになった。自分の隣に座っていた小さい子がめちゃくちゃこっちをガン見していたので、長男じゃないけどギリ涙を堪えられた。
煉獄さんもそうだけど、しのぶさんを見ていると、人間の儚さや刹那さ、ここまで積み上げてきたものが今この瞬間に失われてしまう惜しさがしんどくて、「お前も鬼にならないか?」と誘う鬼側の気持ちになりかける。声から伝わる静かな怒りや魂の震え…… 声優さんのプロフェッショナルな仕事ぶりが凄まじい。
そしてクライマックスだけは、どうしても猗窩座への同情心が強かった。彼に降りかかる理不尽さや報われなさに胸が痛む。環境や周囲の人間、自分ではどうすることもできない悲劇。生まれ変わったら、今度こそ幸せになってほしい。
2時間半の上映で、内容的にずっとクライマックスな展開だった。普段ショート系の動画でドーパミン出してると思うと、長時間座りっぱなしでひとつの作品を飽きずに没入する体験が出来るのって貴重やなと思う。ただやっぱり途中トイレは行きたくなって最後まで堪えた。
小さい時に見た『ONEPIECE』のアーロンが20年以上たって大人になった今も「なんか怖い」んだけど、今鬼滅を見ている小学生たちは大人になっても何となく鬼怖い…… みたいな事にならないだろうか。
